この「試合の面白ポイント配信シリーズ」では、試合を見てファン(管理人)が感じた興奮を記事にしてお伝えしています!
今回話す11月27日金曜の1戦目は、
赤坂ドリブンズの村上淳さん
KADOKAWAサクラナイツの沢崎誠さん
KONAMI麻雀格闘倶楽部の藤崎智さん
TEAM雷電の黒沢咲さん、という対戦メンバーでした。
大和証券 #Mリーグ2020
11/27(金) レギュラーシーズン32日目
第1⃣試合の出場選手発表
東家:#村上淳
赤坂ドリブンズ南家:#沢崎誠
KADOKAWAサクラナイツ西家:#藤崎智
KONAMI麻雀格闘倶楽部北家:#黒沢咲
チーム雷電▽19時〜試合開始
— Mリーグ(プロ麻雀リーグ) (@m_league_) November 27, 2020
それでは、さっそく試合の見どころを話していきます!
幻術を使いこなして全員をだしぬいた『忍者』藤崎智
「攻撃」がチームカラーである格闘倶楽部というチームに所属する藤崎さん。藤崎さん以外の3人、寿人さん・高宮さん・前原さんは、全員が攻撃的な麻雀スタイルで知られています。
攻め返されて大きな傷を負うこともあるけど、得点力は高い。そんな激しいチームの中において、唯一戦い方が違うと言われているのがこの藤崎さんです。
攻撃的なチームメイトたち3人と違い非常に守備的な戦い方を見せてくれます。うかつに攻めて傷を負わないようにする戦い方。
目立たず手を進めて、こっそりアガリをさらう姿を忍者に例えて「麻雀忍者」という呼び名をつけられています。
この試合は、そんな藤崎さんの持ち味が全開になった試合でした。藤崎さんはなんとこの試合、2900点と1300点のアガリだけで勝利してしまったのです。
最初の2900点は東3局の場面です。普通なら決まり手と言える点数ではありませんが、この局面でアガったのは大きかった!
供託リーチ棒が2本出ている場面、つまり上がればボーナスとして2000点がついてくるということです。この場面で手の高さにこだわらずがむしゃらに鳴きまくって安いアガリを獲得!
【#Mリーグ2020 実況】
東3局2本場 親の麻雀格闘倶楽部・藤崎が仕掛けて雷電・黒沢からアガってこの試合最初のアガリを決める‼️ pic.twitter.com/OcNZiw0J1i
— Mリーグ(プロ麻雀リーグ)実況 (@m_league_jikkyo) November 27, 2020
これで持ち点が30000点超え。そして追撃したのが東4局。振り返ってみたらこの時の1300点が決め手だったと言っていいでしょう。
ここで、親の雷電黒沢さんがとんでもない手を育てていました。4巡目というめちゃくちゃ早い段階で一気通貫・ドラドラという12000点の手をテンパイ。
2萬待ちで誰かがアガリ牌を捨てるのを待っていました。
ここですごかったのが藤崎さん。藤崎さんは最初、鳴いて索子のホンイツを作りに行っていました。
索子のホンイツだったら当然、2萬はいらない牌です。
黒沢さんの巨大な手に飛び込んでしまってもおかしくない状況でした。そんな中、アタリ牌の2萬が藤崎さんの手にやってきました。
そうしたらなんと、藤崎さんの手がホンイツじゃなくなっていたのです。2萬を捨てる必要のない手格好になっていた!
ホンイツという高い役にこだわらず、1300点の手に作り替えていたのです。この柔軟性によって役牌のみという1300点の手をアガリきることができました。
【#Mリーグ2020 実況】
東4局は親の雷電・黒沢が満貫聴牌を入れるも麻雀格闘倶楽部・藤崎が仕掛けてかわす!藤崎がトップ目で南入‼️
1位 藤崎(麻雀格闘倶楽部)33300
2位 沢崎(サクラナイツ)27300
3位 黒沢(雷電)21000
4位 村上(ドリブンズ)18400視聴はこちら▶https://t.co/mw0McSrkTu pic.twitter.com/PZYW1dd7lJ
— Mリーグ(プロ麻雀リーグ)実況 (@m_league_jikkyo) November 27, 2020
周りの対戦者も驚いたことでしょう。ホンイツだと思わせておいて、全く違う手になっていたのです。
つまり、忍者藤崎の幻術がさく裂した瞬間でした。ここで黒沢さんが12000点を上がっていたら、藤崎さんがトップを取る未来はなかったでしょう。
この後、藤崎さんは試合が終わるまで完璧な守備をして戦い切ります。無駄な失点をしなかったことによってこの試合、2900点のアガリと1300点のアガリだけで勝ち切ってしまいました。
他にこんな戦いをまねできる人がどれだけいるのか…
実に忍者らしさを感じる渋い勝ち方でした。
とても見ごたえのある戦いぶりだったので、よければご覧になってみてください。
Mリーグ屈指の守備戦が繰り広げられる
試合が始まる前、解説の渋川さんが言いました。今日のメンツはかなり守備意識の高い選手が集まったカードと言えます。
一瞬のスキも許されない守備戦になるだろうとのことでした。
そして、試合を見たら本当に屈指の守備戦が繰り広げられました。開戦してから、簡単にアガリが発生したい非常に緊張感にあふれた重苦しい展開。
ただ、その分決め手となるアガリが発生したら、耐えた分ものすごい爽快感を感じるでしょう。まあ、その決め手こそが藤崎さんの1300点だったわけですが…
もう一つの見どころとしては、ドリブンズの村上淳さん・雷電の黒沢咲さんによる攻防戦です。藤崎さんに1300点で大物手を潰された次の局。
村上さんの親番である南1局の場面。
じっくりと手を育てた黒沢さんが一撃必殺クラスの手を仕上げます。他にドラを3枚抱えた相手がいる中、1萬待ちの七対子をリーチ!
そして一発ツモ!リーチ・一発・ツモ・七対子・裏ドラ2枚の12000点のアガリ!
【#Mリーグ2020 実況】
南1局 沢崎の聴牌、藤崎のドラポンが入る中雷電・黒沢が七対子のみのリーチ!結果は一発ツモで裏裏の跳満で一気にトップ目に浮上する‼️ pic.twitter.com/g6fltGuKxz
— Mリーグ(プロ麻雀リーグ)実況 (@m_league_jikkyo) November 27, 2020
これで一瞬、トップにいた藤崎さんを上回ります。これで沈まされた村上さんですが、ここで意地を見せました。
リーチ超人こと、村上さんがようやく次の局でリーチにたどり着きます。山に7枚も残っている6索9索の待ち。
しかし、そこにトップへ浮上している黒沢さんがトドメの一撃を加えるべく追いかけリーチを仕掛けます。
村上さんと黒沢さんのめくり合い!村上さんは4着を抜けるために、黒沢さんはトップを確定させるために戦います!
ここを制したのが村上さん。黒沢さんからリーチ・ドラドラの5200点を直撃!
【#Mリーグ2020 実況】
南2局 ドリブンズ・村上の先制リーチにトップ目黒沢が七対子ドラ3の追いかけ立直!しかし村上が黒沢から5200のアガリで全体の点差は大きく縮まる‼️ pic.twitter.com/FMTAJWwkau
— Mリーグ(プロ麻雀リーグ)実況 (@m_league_jikkyo) November 27, 2020
これが効いて、村上さんは最後3着に浮上して試合を終えました。そして黒沢さんが失点したことにより、忍者藤崎のトップで試合を終えたのです。
全員の戦いぶりが複雑に絡み合って、目を離せないような試合の展開でした。
手に汗握って、楽しめるのでよければご覧になってみてください。