この「試合の面白ポイント配信シリーズ」では、試合を見てファン(管理人)が感じた興奮を記事にしてお伝えしています!
今回話す11月24日火曜の1戦目は、
TEAM雷電の黒沢咲さん
KONAMI麻雀格闘倶楽部の高宮まりさん
渋谷ABEMASの日向藍子さん
EX風林火山の二階堂亜樹さん、という対戦メンバーでした。
大和証券 #Mリーグ2020
11/24(火) レギュラーシーズン30日目
本日1⃣戦目は女流対決に!🍒
RT&#Mリーグ女の戦い をつけて
勝者予想した人の中から抽選で
選手からメッセージプレゼント🎁東家:#黒沢咲
南家:#高宮まり
西家:#日向藍子
北家:#二階堂亜樹
— Mリーグ(プロ麻雀リーグ) (@m_league_) November 24, 2020
全員が女性の選手という珍しい対戦カードとなりました。2年以上やっているMリーグにおいて、史上3回目の女性卓です。
それでは、さっそく試合の面白ポイントを話していきます!
「大好き軍団」を、セレブの余裕で封じ込める黒沢さん
大好き軍団っていうのは、黒沢さんが戦った高宮さん日向さん亜樹さんの3人のことですね。この3人はABEMAのCMで共演していて、「大好き」っていうセリフを口にしているんです。
だから、試合後のインタビューでこの3人のことを黒沢さんが「大好き軍団」と呼んでました。まあなんにせよ、この試合の見どころは超接戦を制した黒沢さんの戦いぶりです。
普段は「セレブ打法」と呼ばれる超高打点の戦いを見せる黒沢さん。ですが、この試合では超高打点を封印した新たな側面を見せてくれました。
もちろん、麻雀っていうのはいつも都合よく高い手が上がれるわけではありません。この試合は、そのことを強く実感させられるような「低打点」の試合でした。
試合の中で出た一番高いアガリは5200点。黒沢さんのアガりです。実質、この5200点で得たアドバンテージを最後まで丁寧に守り切ったことが黒沢さんの勝利につながりました。
決め手となったこの5200点を得たのは、序盤の東2局です。
5索8索7索という、待ち牌の多いリーチをかけた黒沢さん。そこへ6索9索待ちのリーチをかけて追いかける風林火山の亜樹さん。
2人のゆずれないぶつかり合いを制した黒沢さんがリーチ・ツモ・ピンフ・ドラ1の5200点をアガり切る!
【#Mリーグ2020 実況】
東2局1本場 雷電・黒沢が亜樹との2軒リーチを制してトップ目に浮上‼️ pic.twitter.com/VjY6e0LPP1
— Mリーグ(プロ麻雀リーグ)実況 (@m_league_jikkyo) November 24, 2020
決して高打点とは言えないアガリ。しかし、試合を制するうえで非常に大きな意味を持っていた5200点!
ここからの黒沢さんの戦いぶりに見ごたえがありました。
黒沢さんは、リーチを主体にして高いアガリをよく狙いに行く選手です。しかし、いつも何も考えずリーチしているわけではありません。
勝算のある手、自信のある手が来たときは強気に攻めるのが基本。とはいえ、いつも自信のある手が来るとは限りません。
何も考えず勝算の低い手でリーチばかりしたら、せっかく加点したのに失点するリスクが生まれます。そしてここから先、黒沢さんは一切リーチせずに他3者を抑え込むことになります。
自信のない手をアガり切るために、テンパイしてもリーチをしない。この後に発生したアガリは、リーチなしの1500点の加点と2000点の加点のみ。
【#Mリーグ2020 実況】
南2局6本場 ABEMAS・日向が仕掛けて満貫聴牌も雷電・黒沢が平和のアガリでかわす‼️ pic.twitter.com/Z7l0VaDY3o
— Mリーグ(プロ麻雀リーグ)実況 (@m_league_jikkyo) November 24, 2020
大きく加点するチャンスはなかった。しかしそれを大切に守り切り、時には他者のチャンスを潰し、勝ち取ったトップでした。
ちなみに余談ですけど、実は黒沢さんは自分の推し選手だったりします(笑)
3人の運命が大きく交錯したオーラスの攻防
この試合は、接戦のまま終盤まで進んでいきました。そのため、黒沢さん以外の3人はほぼ横並びの状態でオーラス(最終局)を迎えます。
2着高宮さんが23500点、3着亜樹さんが21700点、4着日向さんが21400点。
2着から4着まで2100点の差しかないけど、着順が違うだけで海より深いような差なんです。試合後には、着順ごとにボーナス点っていうのが追加されます。
2着にはプラス10000点、3着にはマイナス10000点、4着にはマイナス30000点。
つまり、今4着の日向さんはどんな小さな手でもいいからアガりきって、全力で4着を回避しなければならないような状況なんです。
この3人はもう必死の戦いです。誰が早く上がり切れるのか?絶対に負けられない短距離走。
各チームのファンは気が気じゃありません!そんな中、もっとも早くテンパイへたどり着いたのが風林火山の亜樹さん。
ここでリーチをかけることによって、他者を抑え込みにかかります。競っている2人は何が何でも失点したくないので、どうしても前に出ていけない。
そんな中、勝負は意外な形で決着します。最後の最後までリーチのリスクを冒すことなく待ち構えていた黒沢さんのアガり。
ピンフ・ドラ1という2000点の手を高宮さんから直撃。2本場で600点が加算され、高宮さんは2600点を失います。
【#Mリーグ2020 実況】
南4局2本場 親の風林火山・亜樹がリーチに出るも雷電・黒沢が平和のアガリを決めて決着!黒沢が個人2勝目を飾る‼️ pic.twitter.com/0KbANwOJ5w
— Mリーグ(プロ麻雀リーグ)実況 (@m_league_jikkyo) November 24, 2020
先ほど言ったように、着順が変わるのは非常に大きな意味合いがあります。
しかし、亜樹さんがリーチをかけて1000点のリーチ棒を出していたことにより、高宮さんは4着落ちを回避。亜樹さんも1000点を失い、結果的に4着だった日向さんが2着へ上昇。
予想もつかない形で3人の着順が入れ替わってしまいました。オーラスの攻防により、各者の明暗が分かれるような結末。
とても目まぐるしくて、見ごたえがある展開でした…
【#Mリーグ2020 実況】
第1試合が終了しました。雷電・黒沢が接戦を制して10月9日以来の個人2勝目‼️
1位 黒沢(雷電)+57.0
2位 日向(ABEMAS)+1.4
3位 高宮(麻雀格闘倶楽部)▲19.1
4位 亜樹(風林火山)▲39.3視聴はこちら▶https://t.co/SGXVRA3Hii pic.twitter.com/7oiPS99oUO
— Mリーグ(プロ麻雀リーグ)実況 (@m_league_jikkyo) November 24, 2020
【オマケ】勝利者インタビューで解説者をいじる黒沢さん
勝利者インタビューで黒沢さんは言いました。
「大好き軍団がキラキラしすぎていて、動揺しないよう顔を見ずに戦っていた」とのことです。
大好き軍団は、対戦者の高宮さん,日向さん,亜樹さんのことですね。そして、どうやら黒沢さんには大好き軍団と同じくらい動揺させられる選手がいるらしいのです。
それが、解説に来ているU-NEXT Piratesの朝倉康心さんです。
朝倉さんは今シーズン、自身のビジュアルをいじって話題を提供していることでおなじみです。
この日の解説でも、清潔感あるスタイルと言いながら謎のオールバックで現れたことでも知られています。
寿人さんと滝沢さんばっかあがって東場空気で南場の親もあっさり流れそうで「麻雀の考え方も結構似てるし葛藤が多くて感情移入しちゃうんですよー」とか言おうとしたら2局連続親満で感情移入したのが腹立ちました。 https://t.co/MWNPTYnGxd
— 朝倉康心/ASAPIN (@asakurapinpin) November 24, 2020
そんな朝倉さんは、北斗の拳に出てくるキャラになりきって出場したりしています。そして以前、黒沢さんはそんな朝倉さんと対戦して、その見た目に動揺してしまったらしいのです。
この日のインタビューでは、黒沢さんの口によって朝倉さんが対戦者に与えている印象を知れました。まあ、試合の内容とは全然関係ないんですけど…