この「試合の見どころ解説シリーズ」では、ファン(管理人)の目線から試合の見どころを分かりやすく解説しています。

今回話す12月11日(金)の2戦目は、
EX風林火山滝沢和典さん
U-NEXT Pirates朝倉康心さん
渋谷ABEMAS白鳥翔さん
TEAM雷電
瀬戸熊直樹さん、という対戦メンバーでした。

では、さっそく試合の見どころを話していきます!

乱発されるリーチ合戦!めちゃくちゃ手がぶつかる!

この試合は、とにかく派手な試合でした。みんなの手がぶつかりまくる。めちゃくちゃリーチが飛び交うし、鳴いてテンパイ入れる選手もめっちゃ多い!

試合の序盤、最初のめくり合いは東2局。パイレーツ朝倉さんの親番!

まずは、ABEMAS白鳥翔さんが鳴いて3筒6筒の先制テンパイを入れる!
その次に、風林火山の滝沢和典さんが1筒・北待ちのシャンポンリーチ!
滝沢さんがリーチした直後、パイレーツ朝倉康心さんが2萬5萬待ちのリーチ!
そのすぐ後に、雷電の瀬戸熊直樹さんが4萬7萬の追いかけリーチ!

いきなりクライマックスみたいな4人のめくり合いです!見てて緊迫感がすごい!
リーチの人たちは引いてきた牌を切るしかないから、真ん中の牌を引いた時の怖さもすごい!

そこを制した朝倉さん!リーチ・ツモ・ピンフ・ドラ1の2600オール

親を連荘して有利になった朝倉さん。そんな連荘中の親でまたもやめくり合いが発生!東2局2本場です。

親の朝倉さんが早々に鳴いてカン6筒のテンパイ
追いついた滝沢さん1筒4筒7筒のリーチ
そして、白鳥さんも追いついて4萬7萬でリーチ
3人のめくり合い!熱すぎる!

勝利したのは滝沢さん。リーチ・ピンフの安手ながら、親を流す価値あるアガリ

そして、もう一つの局面を紹介。東4局、雷電-瀬戸熊さんの親番。

白鳥さんが3筒6筒待ちの先制リーチ!
その次に朝倉さんが5索8索待ちのダマテン!
さらに、滝沢さんも8萬2索のダマテン!
そして瀬戸熊さんは鳴いて2筒5筒のテンパイ!

その後、滝沢さん、朝倉さんはオリて白鳥さんと瀬戸熊さん2人のめくり合いへ。終盤までもつれた末に、なんとハイテイで瀬戸熊さんがツモ!2000オール!

もう最初から最後まで超激しい戦いでした!そして、この瀬戸熊さんの2000オールは、嵐の前触れでした。

確率の壁を超える!14%の勝率を制する『暴君』瀬戸熊

東2局、自身の親番で大きく加点して49600点を持っている朝倉さん。そして、2着目の瀬戸熊さんは28000点持ち

その差、21600点。離されてはいるけど、なんとか頑張れば届くかもしれないレベルです。そんな中、先ほど2000オールをアガって瀬戸熊さんは連荘中。東4局1本場。

朝倉さんを追いかけたいという中で、トップの朝倉さんから先制リーチが来る!そして、朝倉さんの待ち牌である4索7索は山に6枚も残ってる

そこへ何とかして追いついた親の瀬戸熊さん。しかし、瀬戸熊さんの3萬6萬待ちは山に1枚しか残ってない

6対1のリーチ合戦!またもや熱いめくり合いが繰り広げられる。しかし、あまりに瀬戸熊さんは不利

勝率は7分の1、14%です。この勝負、どうなるんだと思ったら、あまりに劇的な形で終わってしまいました。

瀬戸熊さんがリーチした直後に、朝倉さんが3萬をつかんで瀬戸熊さんへ振り込み

リーチ・一発・ピンフ・ドラドラ!12000点を朝倉さんから直撃したことで21600点差をいきなり逆転してしまいました。

そしてこのリードを生かして、瀬戸熊さんは試合を制しました。14%の勝負を制した場面が、すべての決まり手でした。

麻雀は6対1だろうと確率の壁がひっくり返ることがある。こういうことが起きるからこそ、面白いともいえるんです。

1戦目の黒沢さんもトップでしたよね。そのため、なんとこの日に雷電は2連勝

下位に沈んでいましたが、一気に復活を果たしました^^

【オマケ】瀬戸熊さんが父に捧げる勝利

実は、今回紹介した12/11は瀬戸熊さんのお父さんが79歳になった誕生日だそうです。そんな特別な日に出場した瀬戸熊さん。
この日は、どうしても勝ちたいという想いを抱いていたそうです。

20代後半で脱サラし、麻雀界へ参入した瀬戸熊さん。そこから20年以上にわたってプロ活動を続けてきた瀬戸熊さん。
最初のころは、とても苦労をされたそうです。

そういった過去もあり、ご両親に苦労をかけた時期もあったとのことです。そんな親御さんに報いるという想いもあり、とても勝ちたかったそうなんです。

そんな想いをインタビューの場で語った瀬戸熊さんはこの日、涙を浮かべながらお話ししていました。
この様子はぜひ、直接見ていただけたらなと思います。