本ブログは、「麻雀『初心者』をMリーグの熱狂へ巻き込む」をテーマに運営しています。しかし、その前にあらためて説明することがあります。

そもそも「Mリーグってなんなんでしょうか?」
先ほど、当たり前のように”Mリーグの熱狂へ巻き込む”と言いました。しかし、Mリーグがどういうものなのかが、よく分かっていない人も多いはずです。

「Mリーグって麻雀で戦う大会のことだよね?」
「麻雀で熱狂するってどういうこと?」

Mリーグを見ている人からしたら、こんな疑問はバカバカしいかもしれません。しかし2020年現在、世間的にはあまり知られていないのが事実です。知らない人から見れば、こんな疑問を持つのが一般的なでしょう。

実はMリーグの発足は、麻雀界がひっくり返るくらいの大きなインパクトをもたらしているのです。社会的な意義も大きく、麻雀界の外へも少しずつ影響を及ぼしているMリーグ。

この記事では、そんなMリーグがどういうものなのかを丁寧に説明していきます。もしあなたが、Mリーグのことを良く知らないとしても、ここからの説明でしっかりと理解できるはずです。

麻雀で競うMリーグとは一体なんなんだ??

ではあらためて、Mリーグがいったい何なのかをお伝えします。Mリーグを一言でいうと、2018年の7月に発足した”プロ麻雀リーグ”です。

↑Mリーグ公式ツイッターより引用

Mリーグのことを理解するには、Mリーグが無かった時代のことを知る必要があります。次の章から、Mリーグ発足前の麻雀界についてご説明します。

Mリーグが発足する前の麻雀界について

Mリーグの始まる2018年より前の時代、その時代にも麻雀プロの試合は放送されていました。”麻雀プロ”と呼ばれる人は1000人以上もおり、実力や人気の高い人は試合の様子を放送されたりします。

また、放送される機会のないプロも、いつか脚光を浴びる日を目指してプロ同士で競っています。
ただ、ここで理解するべきなのは「”一般的な競技プロ選手”と”麻雀プロ”は全くの別物」という点です。

たとえばプロ野球の選手であれば、どこかの球団に所属して年俸をもらうことができます。選手はファンの応援を受けて活躍し、より活躍した選手ほど球団から良い待遇を受けることができますよね。

ところが麻雀プロには、プロ野球の球団のように年俸を渡してくれる存在がいません。同じ”プロ”という肩書はあっても、麻雀プロにお金を支払う球団はないのです。

つまり、ただ「プロという肩書があるだけ」です。

要するに、麻雀プロをするだけではお金を得らないのです。麻雀プロとしてお金を稼ぐには、大会で優勝して賞金をもらったり、自分で仕事を取ってこなければなりません。

一部のスターを除いて脚光を浴びることも少なく、非常に厳しい世界です。そのため、他の仕事をしながら麻雀プロとして活動している人も大勢います。

↑一般の企業で働く麻雀プロも多いです。

しかし、Mリーグはこんな麻雀界を一変させました。

Mリーグによって「プロ麻雀選手」が生まれた

Mリーグは、いままで放送されていた麻雀の試合とは全くの別物です。
なにが違うかというと、「スポンサー企業によっ運営されている」という点です。つまり、Mリーグはプロ野球やJリーグのように、企業がチームを保有しているのです。

Mリーグが発足した2018年の7月、まだMリーグには選手がいなくてチームだけが存在している状態でした。そして、各チームは翌月の2018年8月にドラフト会議へ参加します。

そのドラフト会議で選手を指名し、晴れてMリーグへ所属する「Mリーガー」が誕生したのです。
↓こちらが各チームとオーナー企業の一覧です。(2020年8月時点)

赤坂ドリブンズ ㈱博報堂DYメディアパートナーズ
園田賢 村上淳 鈴木たろう 丸山奏子
EX風林火山 ㈱テレビ朝日
二階堂亜樹 滝沢和典 勝又健志
KADOKAWAサクラナイツ ㈱KADOKAWA
内川幸太郎 岡田紗佳 沢崎誠 堀慎吾
KONAMI麻雀格闘倶楽部 ㈱コナミアミューズメント
佐々木寿人 高宮まり 前原雄大 藤崎智
渋谷ABEMAS ㈱サイバーエージェント
多井隆晴 白鳥翔 松本吉弘 日向藍子
セガサミーフェニックス セガサミーホールディングス㈱
魚谷侑未 近藤誠一 茅森早香 和久津晶
TEAM RAIDEN/雷電 ㈱電通
萩原聖人 瀬戸熊直樹 黒沢咲
U-NEXT Pirates ㈱U-NEXT
小林剛 朝倉康心 石橋伸洋 瑞原明奈

Mリーグ2020シーズンの詳しいチーム紹介記事

このドラフト会議によって、2000人もいる麻雀プロの中から21人の”初代Mリーガーが選ばれました。(2020年は30人に増えています)

約100倍の狭き門をくぐり抜けて、初めて”プロ麻選手”が生まれたのです。
選手たちはチームのオーナー企業と契約し、チームへ所属します。チームからは400万円以上の年俸を受け取り、Mリーグの場で戦い続けるのです。

つまり、Mリーガーになればプロ選手として生計を立てることができるのです。これは、麻雀という競技が初めて”プロスーツ”として成立した瞬間でした。

Mリーグが発足して、景色が一変した麻雀界について

Mリーグが始まる前の時代、麻雀の放送はごく一部のマニアしか見ていませんでした。そもそも麻雀プロの存在を知る人も少なく、麻雀の持つ「マイナスイメージ」もあり、麻雀プロは決して脚光を浴びる存在ではありませんでした。
麻雀の「マイナスイメージ」を解説した記事

しかし、Mリーグが発足したことで業界が一したのです。
Mリーグは、麻雀に付きまとうギャンブルのイメージと決別し「クリンな競技としての麻雀」を世の中へ広めています。

そのため、今までは麻雀と縁のなかった子ども女性などがMリーグを見始めました。この調子でMリーグが盛り上がれば、プロ野球のように国民から親しまれる日が来るかもしれません。

Mリーグは、インターネットテレビのABEMAで放送されています。放送日は、月・火・木・金の週4日間。毎年10月に開幕して、春先まで戦いが続けられます。

Mリーガー達はシーズン中に激しい戦いを繰り広げ、ファンたちはその戦いに熱狂し、着実にMリーグは盛り上がりを増しているのです。

↑2019シーズンに開かれたイベントの様子

そしてMリーグの知名度が上がることで、Mリーガーではない麻雀プロも脚光を浴び始めています。このように、Mリーグの盛り上がりは麻雀界すべてを盛り上げる希望の光となっているのです。

Mリーグについてのまとめ

ここまでのことをおさらいします。

■Mリーグとはなんだ?

  • 2018年7月に発足したプロ麻雀リーグ
  • スポンサー企業がチームを保有している
  • ドラフト会議によって戦う選手を選抜
  • 「麻雀チーム」同士で戦いを繰り広げる

■Mリーグが発足したことによる影響は?

  • 麻雀プロが脚光を浴び始めた
  • 麻雀という競技が”プロスポーツ”として成立
  • Mリーグへ関心を持つ人が増え始めた
  • 麻雀のマイナスイメージが払拭されてきた

過去の麻雀界は、将来性が低くて日陰で活動する世界だったことは否めません。そんな麻雀界にとって、Mリーグはまさに「希望の光」です。

麻雀に付きまとうマイナスなイメージを取り払って、大衆が親しめる娯楽として世に広める。Mリーグを通じて、麻雀の面白さに目覚めた方も多いと聞きます。

また、Mリーグによって”観る麻雀の面白さ”に目覚めた方も多いようです。
「自分ではあまり麻雀をしないけど、Mリーグの観戦をするのは好き」

こういう人が生まれるのは、Mリーグが面白いからに他なりません。
こうしてMリーグが盛り上がることで、いつしか”プロ野球のように”国民から親しまれる日が来るのでしょうか?そんな日を心待ちにしながら、私もMリーグを楽しもうと思います^^