この「試合の見どころ解説シリーズ」では、ファン(管理人)の目線から試合の見どころを分かりやすく解説しています。

今回話す12月8日(火)の2戦目は、
U-NEXT Pirates瑞原明奈さん
KONAMI麻雀格闘倶楽部藤崎智さん
セガサミーフェニックス茅森早香さん
渋谷ABEMAS日向藍子さんという対戦メンバーでした。

では、さっそく試合の見どころを話していきます!

3つ巴の大混戦!激しい戦いを抜け出すのは誰だ!?

1戦目は、いきなり24000点のアガリが飛び出すとんでもない展開でした。しかし、この試合では終盤まで大きく抜け出す選手が現れず、しびれる接戦が繰り広げられました。

東1局にパイレーツ瑞原明奈さんが親番でホンイツのテンパイ!テンパイかどうか微妙、という捨て牌状況の中で絶好の3索6索9索で待ち構えて藤崎さんから9索を直撃

親で5800点をアガってここから浮くかと思いきや、そううまくはいきませんでした。
東2局にはフェニックス茅森早香さんが鳴いて700-1300のアガリ
東3局には、ABEMAS日向藍子さんがタンヤオ・ドラ1の2000点アガリ

ずっとじりじりしながら試合が進む!東4局に瑞原さんが勝負リーチをかけるも、アガりにはつながらない。

接戦が続いて、ずっと目が離せませんでした。麻雀っていろんな試合がありますけど、こういう痺れる接戦も見ごたえがあって楽しいです。

みんなチャンスをうかがっているけど、誰かが決めようとしたらそれを阻止するという展開。そして、そんな均衡が破られたのが試合の後半です。

チームを救うヒーロー?茅森がクールにキメる

そして勝負が傾いたのが南2局の後半戦でした。この試合で、多くの鳴きを駆使して交わし手を多くアガっていた茅森さん。

ここで、鳴いて満貫の超チャンス手が入ります。絶好の1筒4筒待ち!中・ドラ3の手!

現状は、茅森さん29200点、瑞原さん28600点、日向さん28400点というめちゃくちゃ接戦です。
ここで8000点アガったらめちゃくちゃデカい

7巡目でテンパイにたどり着いて、なんとしてもこの1筒4筒待ちをアガるぞ!と攻めていきました。ただ、道中で親の藤崎さんから七対子のリーチが入ります!

めちゃくちゃ勝負どころのめくり合い、どうなるんだとヒヤヒヤするような勝負でした。ただ、この時ヤバい状況の選手が一人いました。それが、2着目の瑞原さんです。

茅森さんのアガり牌「1筒」が手牌の中で浮きまくってるし、藤崎さんのアガり牌「北」も2枚ある。
火薬庫みたいな手牌です。

序盤から振り込みを避け続けて、瑞原さんの手牌が1筒を切るのに見合う形になったんです。麻雀って振り込むのが悪いんじゃなくて、振り込みに見合わない手で振り込むのが悪なんです。

瑞原さんの手牌が、1筒を切れば逆転手をテンパイできる、という状況になったことで1筒が押し出されました。しかし、これが勝負の分かれ目となり、茅森さんが8000点を加点。

藤崎さんの親リーチに屈せず、危険牌を通しながら8000点のテンパイを維持した茅森さんの勝利でした。この時に茅森さんが藤崎さんへ危険牌の「2索」を通した時の表情が印象的でした。

覚悟が決まった、すごく美しい雰囲気をまとっていました。
ただ、この後に訪れたオーラスの攻防も激アツでした。

親の日向さんは、連荘して茅森さんをまくるべくカン3萬のテンパイ!そして、瑞原さんの逆転手3萬6萬待ちのリーチ・ドラドラの手!

すごくしびれる場面!茅森さんのトップが守られるのかどうかという状況。
この場面で、4着へ沈められていた藤崎さんが点数を守るためにカン7萬の1000-2000の手をアガり切って終局。

トップは茅森さんで確定!茅森さんが南2局に危険牌の2索を切ってアガリきったのが見事だったなという半荘でした。

実況の松嶋さんが、茅森さんのことを「チームを救うヒーロー」と呼んでいました。

本当は女性だからヒロインが正しいんですが、カッコいいからヒーローの方がしっくりくるみたいです(笑)
そんな、ヒーロー茅森さんの勝利をきっかけに、フェニックスは浮上していくかもしれないですね。

ここまでお読みいただきありがとうございました。