Mリーグ2019はパイレーツが優勝!海賊たちの長き戦いを知ろう!

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”美しきMリーグライフ”管理人のヒロユキです!

この記事を書いているのは、Mリーグ2020が始まる直前の時期です。あなたは、すでに前シーズンの結末はご存知でしょうか?2019シーズンは非常に印象的な幕切れでした。きっと、リアルタイムで見ていた人たちの心に深く残ったことでしょう。

「”史上最大の下剋上”U-NEXT Piratesが、最後の最後で大逆転して優勝!」

もし2020シーズンのMリーグへ関心を持ったなら、前回の結末を知らずに見るのはとてももったいないことです。また、リアルタイムで見ていた人にとっても、この記事は”おさらい”として役立つ内容になるでしょう。

というわけで今回の記事では、Mリーグ2019の王者「U-NEXT Pirates」が優勝するまでの軌跡についてご紹介します。

↑パイレーツに所属する4選手

ちなみに、読み方は「ユーネクスト パイレーツ」です。この記事では”パイレーツ”という呼びかたで統一しますね。この”パイレーツ”という名前は、「海賊」を意味しています。

このパイレーツが、いかにして2019シーズン(2019年10月~2020年6月)を制したのか?この記事では、メンバーやチームの紹介というよりは、優勝までの軌跡をメインにお伝えしていきます。

まずは、Mリーグ2019のシステムをおさらいしよう

Mリーグ2019シーズンは、レギュラーシーズン・セミファイナル・ファイナルの3部構成で行われました。全8チームがレギュラーシーズン5か月間を戦い抜きます。その中で上位6チームがセミファイナルへ進出し、7位と8位の2チームは敗退となります。

そして、セミファイナルは6チームで2週間の戦いを行い、5位と6位のチームが敗退します。最後のファイナルでは4チームで6日間を戦い、優勝チームを決定します。

また重要なポイントとして、
「レギュラーシーズンからセミファイナルへ進む時」「セミファイナルからファイナルへ進む時」は、それぞれ持ち点が半分になって持ち越されます。つまり、レギュラーシーズンをぶっちぎりで通過しても、得点が半減するのでそのまま楽勝とは限らない、ということです。

以上がMリーグ2019のシステムです。それでは、本題の”パイレーツの軌跡”をお話ししていきます。

前シーズン(2018)、悔やんでも悔やみきれないパイレーツ予選落ち

Mリーグが発足した直後の2018シーズン、当初パイレーツは”優勝候補”とまで言われるようなチームでした。そんなパイレーツはどんなチームなのかというと、デジタル派と呼ばれるメンバーの集まりです。デジタル派というのは、簡単に言うと「論理的に数字で麻雀を突き詰めようとする人」ということです。

2018シーズンのチームメンバーは小林剛、朝倉康心、石橋伸洋という3名です。
小林さんの紹介 ⇒朝倉さんの紹介 ⇒石橋さんの紹介

その2018年におけるレギュラーシーズン最終日、パイレーツは危機的な状況へ追い込まれていました。

チームランキング(2019年2月12日) ※2018レギュラーシーズン最終日
順位 チーム名 トータルポイント
1位 EX風林火山 328.8ポイント
2位 渋谷ABEMAS 191.4ポイント
3位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 39.2ポイント
4位 赤坂ドリブンズ -8.7ポイント
5位 U-NEXT Pirates -139.2ポイント
6位 セガサミーフェニックス -184.0ポイント
7位 TEAM雷電 -227.5ポイント

4位以内に入らないと予選敗退という場面(2018シーズンは、7チーム中4位以内へ入らないと敗退)。パイレーツは4位の”ドリブンズ”に130.5ポイント差をつけられていました。Mリーグでは1日2戦が行われるので、あと2戦でこの130.5ポイントを抜かなければなりません。

参考までに、1戦でどれくらいのポイントが動くのかいうと…
細かな計算は省いて、1位を取るとプラス50~70くらいのポイントを得ることができます。2位だと0~プラス10くらい、3位はマイナス20~30くらい、4位だとマイナス40~50くらい。ポイントに幅がある理由は、試合中に手にした得点によって得られるポイントが変わるからです。

たとえば、同じ1位でも30,000点で試合を終えたらプラス5050,000点で1位を取ったらプラス70といった具合です。つまり、130.5ポイントを埋めるためには2連勝が必要なうえに、そこそこ点を多く持った状態で試合を終える必要があります。

1戦目には朝倉さんが出場。あわや終戦という状況のなか、執念でトップ(1位)をもぎ取ります。
当時の観戦記(外部サイトへ飛びます)

外部リンクの記事にも載っているように、鬼気迫る表情でトップ(1位)を取った姿に胸が打たれました。そして2試合目、あと1回大きめの点数を持ってトップを取ればファイナル進出という状況で、小林さんが出場しました。

途中、いいところまで行ったのですが2戦目は無念の3着で予選敗退となりました…
当時の記事(外部サイトへ飛びます)

勝負の世界は非情なものであり、負けた者には救いがありません。せめてファイナルへ進出して優勝を争ったならまだしも、予選敗退はMリーグへ出場するチームにとってあってはならないことなのです。そうして、パイレーツは優勝チームの決まるファイナルシリーズを、外から眺めて2018シーズンを終えました。

2019シーズンは新戦力を加え、レギュラーシーズンをギリギリで突破!

Mリーグは2019年4月からオフシーズンへ入り、10月の2019シーズン開幕へ向けての準備が始まりました。オフシーズン中には、所属する3名(小林さん、朝倉さん、石橋さん)の契約が更新されることが発表されます。

そして、新戦力を補充するためのドラフト会議が執り行われました。2019シーズンからチームを男女混成にすることがルール化されたので、パイレーツは同じ”デジタル派”の女性プロ雀士である瑞原明奈を指名します。
瑞原さんの紹介


2019シーズンはレギュラーシーズン5か月間を4人で戦い抜きました。道中にも数多くのドラマがありますが、1つ1つ話すと記事が永遠に終わらなくなるので、要点を押さえてお伝えしていきますね。

シーズンの前半で目立ったのは、昨シーズンに不振だった石橋さんの活躍、そして昨シーズンにポイントゲッターだった朝倉さんの大不振でしょうか。新戦力である瑞原さんも要所で活躍していました。

朝倉さんの不振は意外でしたが、パイレーツは安定した戦績でレギュラーシーズンの終盤を迎えようとしていました。終盤が近づき、どのチームが7位と8位になるかが焦点になり始めました頃、急激にバランスが崩れ始めます。

なんと、6位…U-NEXT Pirates、7位…赤坂ドリブンズという状況で終盤戦に入ってしまったのです。しかも、最終戦を迎える直前には、ドリブンズに抜かれてパイレーツは7位になってしまいました。

チームランキング(2020年3月6日)
※2019レギュラーシーズン、パイレーツの最終試合日
順位 チーム名 トータルポイント
1位 セガサミーフェニックス 486.3ポイント
2位 渋谷ABEMAS 193.3ポイント
3位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 151.9ポイント
4位 KADOKAWAサクラナイツ 95.6ポイント
5位 TEAM雷電 -13.3ポイント
6位
赤坂ドリブンズ -215.2ポイント
7位 U-NEXT Pirates -235.7ポイント
8位 EX風林火山 -482.9ポイント

パイレーツは残り2戦、ドリブンズは残り2戦が残っているので、残りの試合でドリブンズを抜かなければ昨シーズンと同じように敗退してしまいます。
しかも、この頃のパイレーツは非常に調子が悪く、前半で活躍した石橋さんや瑞原さん、調子を取り戻しつつあった朝倉さん、3人ともがぜんぜん勝てないような状態に陥ってしまったのです。

絶望的な状況で、チームにも悪いムードが流れ始めます。しかし、チームの精神的な支柱であり、船長とも呼ばれるドラフト1位の小林さんは動じません。
最終日に小林さんが2戦ともに連続で出場。ドリブンズよりも約10ポイント上回った状態で最終日を終えます。

パイレーツはドリブンズよりも先に試合の日程を終えたので、あとはドリブンズの結果待ちです。週明けにドリブンズの試合を見届けて、無事にパイレーツのレギュラーシーズン通過が決まりました。


しかし、ポイントが半分になるとはいえマイナス202.3ポイントでの通過は本当にギリギリでした。
終盤は、ドリブンズにトップを取らせないために自分たちのポイントを犠牲にするといったなりふり構わぬ戦い。セミファイナルが始まっても苦しい戦いが予想される状況でした。

セミファイナルからの快進撃!初っ端からの連勝で悲願のファイナルへ

小林さんが踏ん張ってギリギリでレギュラーシーズンを通過。セミファイナルは6位からスタートし、4位以内に入らないと敗退。ボーダーラインにいる4位のチームとは125.3ポイントの差があります。

麻雀は都合よく点数を増やしていけるゲームではなく、点数が減ることもあります。そう考えると、120ポイント以上の差はそんなすぐに縮められるものではありません。
セミファイナルは24戦しかないので、その中で苦戦することが予想されました。しかし…

パイレーツは、初日に瑞原さんと石橋さんがトップを取り、2連勝でいきなり点数をプラスへ戻しました。その後、危うい状況もありましたが、完全に復活した石橋さんの働きもありセミファイナルを危なげなく4位で通過します。

他チームからすれば脅威でしかありませんが、石橋さんは「無敵なんじゃないか?」と思えるレベルでポイントを稼ぎまくりました。この頃には、石橋さんへ敬意をこめて”キング”という呼び名が定着します。
キングと呼ばれるようになった経緯を説明

まさにチームの勝利!全員で力を合わせて奇跡の優勝!

常にギリギリで通過してきたパイレーツがついに最後の舞台へやってきました。ファイナルシリーズも最下位からのスタートです。
今回は「ギリギリ通過」なんて言葉はありません。1位のチームを抜いて優勝するしかありません。

ラクな点差ではありませんが、セミファイナルの快進撃を考えれば十分に逆転が可能な範囲でしょう。ファイナルはたった12戦の短期決戦です。
この12戦は、1位にいるサクラナイツのまさかの失速もあり、フェニックスがファイナルを主導する展開となりました。

そして、パイレーツはフェニックスを上回れないまま最終日へやってきました。展開が悪く、ABEMASにも抜かれた3位で最終日を迎えることになります。

泣いても笑ってもあと2戦、初戦はセミファイナルで大活躍した石橋さん。そして、2戦目はパイレーツの”船長”小林さんです。
この2戦によって、”伝説に残るような大逆転”へと繋がりました。フェニックスに100ポイント以上の差をつけられた状況で、なんと2連勝を果たします!

こうして、Mリーグ2019シーズンはパイレーツの優勝で幕を閉じました。レギュラーシーズンを-202.3ポイントで通過したパイレーツの優勝を予想していた人はいたんでしょうか?

2020シーズン以降、どんな試合が続いていくのか楽しみで仕方がありません。

まとめ…パイレーツが2019シーズンを優勝するまでの軌跡

では、ここまでをおさらいします。

■Mリーグ初年度、2018シーズンの歩み

  • パイレーツは優勝候補の一つと言われていた
  • まさかの予選落ち
  • 最終日ギリギリまで粘っただけに、とても悔いが残る

■新戦力を加え、2019シーズンの新たな戦いが始まる

  • ドラフト会議を通じて、新たに4人体制で再スタートする
  • 道中は安定した戦いを繰り広げる
  • レギュラーシーズン終盤、最終日をまさかの7位で迎える
    小林さん以外の3人が調子を崩してしまった。
    6位へ入らなければ敗退という状況。
  • 昨年に予選争いをしたドリブンズを、ギリギリで抜いて予選突破!

■セミファイナルからの快進撃

  • 6位からのスタートで、4位に入らなければ敗退
  • レギュラーで調子の悪かった石橋さんの大活躍
  • レギュラーの悪いムードを振り払って無事に4位で突破

■ファイナルシリーズでは全員が活躍して大逆転の優勝!

  • 4位からのスタートで、1位にならなければ意味のない戦い
  • 全員が活躍するも、最終日の時点でまだ3位
  • 最終日は見事な2連勝で1位フェニックスを大逆転!
  • レギュラーの時は誰も予想しなかったパイレーツの優勝!

パイレーツがいかに苦しい戦いを乗り越えてきたかが分かりましたね。中身の濃い戦いだったからこそここまで大規模な記事になってしまいました。コロナの影響でファイナルシリーズの延期などもあり、実に9か月間にも及ぶ長いシーズンでした。

レギュラーシーズンをマイナス202.3ポイントで突破した時、パイレーツの優勝を予想できた人はきっと誰もいなかったでしょう。
2019シーズンの戦いは、とにかくドラマチックでした。本当に最後の最後まで、フェニックスが勝つかパイレーツが勝つか分からず、紙一重でパイレーツが勝利をつかんだ形になります。

フェニックスからすると、ほとんど優勝を手にしていたのに最後の最後で優勝が手元からすり抜けて、”一生忘れられないレベル”の悔しい思い出となったことでしょう。
このまま終わっていいはずがありません。レギュラーシーズンを通して勝ち続けてきたフェニックスがなぜ2位で終わらなければならないんでしょう?

勝負の世界である以上、”1位じゃないチームはバッドエンドでシーズンを終える”ことになります。この雪辱を晴らすため、新たに2020シーズンの戦いが繰り広げられます。

2019シーズンは、昨シーズンに予選落ちしたフェニックスとパイレーツが優勝を争いました。悔しい思いをしたからこそ、力をつけて戻ってきたのです。きっと、今回くやしい思いをしたチームは力をつけて戻ってくることでしょう。

負けたチームたちはどんな戦いを見せてくれるのか…これから続く新たな戦いが胸が躍りますね。

今後ますます発展していくであろうMリーグは、ABEMAプレミアムで全試合を視聴することができます。当時の決勝戦を見たら、きっと今でも大きな感動を得られることでしょう^^

質問・連絡など、何かあればメインメニューにあるお問い合わせページからお願いします。
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。

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