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”美しきMリーグライフ”管理人のヒロユキです!

この記事では、Mリーグに所属する選手についてご紹介します。
今回は、U-NEXT Pirates(ユーネクストパイレーツ)のチームメンバーである石橋伸洋(いしばしのぶひろ)さんです。

↑パイレーツ公式ツイッターより

この記事でご紹介する石橋さんは2000年代にプロとなり、そこから数々の実績を成し遂げて来た”若き天才”と呼ばれるような人物でした。

石橋さんのプロ人生はネット麻雀から始まっています。10代後半のころにネット麻雀の掲示板をきっかけに麻雀プロと知り合い、プロの世界へ興味を持つようになったのです。

その時に知り合ったプロの中には、将来チームメイトとして共に戦う小林剛さんや、ライバルチームの鈴木たろうさん村上淳さんもいました。
小林さんの紹介記事
たろうさんの紹介記事
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あっという間に多くの実績を成し遂げた石橋さんからは、とっつきにくいエリートのような印象を受けるかもしれません。しかし決してそんなことはなく、数多くの苦悩を抱えてきた親しみやすい方なのです。

この記事では、そんな苦悩を抱えてきた”素顔の石橋さん”についてご紹介していきます。
初心者でも読みやすいように、麻雀の細かい技術よりも石橋さんの個性へフォーカスした内容となっています。それでは、記事の本題へ移っていきましょう!

U-NEXT Piratesのチームメンバー「石橋伸洋」とはどんな人?

石橋さんは、(株)U-NEXTの運営するMリーグチーム”U-NEXT Pirates”の選手です。Mリーグ初年度にドラフト3位で加入しました。

石橋さんは20歳でプロ入りし、そこから怒涛の勢いで実績を上げ、29歳で初のタイトルを獲得します。

「9年もかかってるじゃん!」
と思うかもしれませんが、麻雀界において9年でタイトルを取得するのは凄いことなんです。麻雀プロとは、一生かかって一つもタイトルを取れないのがザラな世界です。そのため9年でタイトルを取った”というのは、間違いなく輝かしい実績と言っていいでしょう。

そして、29歳からの数年間で複数のタイトルを獲得し、名実ともにトッププロとなります。しかし、そううまくはいきませんでした。30代の前半からはタイトルが遠のき、試行錯誤の日々が続きます。

家族には恵まれ、奥さんと子どもができてからも試行錯誤の日々は続いていました。それでも、過去の実績が評価されて37歳の時にU-NEXT Piratesから指名されて初代Mリーガーとなります。

気持ちを新たにMリーグで戦いますが、決して満足できるような成績を残せませんでした。以下に、石橋さんの成績を載せます。

■2018シーズン(Mリーグ初年度)
-162.4ポイント、21人中17位
下から数えて5番目の成績です。この年、パイレーツは成績が伸び悩んであえなく予選で敗退となりました。個人としても全く満足できる成績を残せませんでした。次に2019シーズンの予選(レギュラーシーズン)の成績です。

■2019シーズン
-168.1ポイント、29人中24位
昨シーズンと似たような成績です。全く満足できる成績ではありません。ただ、2019シーズンはまだ希望がありました。

パイレーツは石橋さんも含めてみんなが調子を落とし、予選で敗退する寸前でした。しかし、プロになるきっかけをくれて、今はチームメイトとして共に戦うあの”小林剛さん”が次のステージへ続く道を切り開いてくれたのです。

予選で敗退する寸前の状況で踏みとどまり、セミファイナルシリーズへなんとか進出。下に載せたのが、パイレーツが予選を突破した時の最終スコアです。

2019シーズン、レギュラーシーズン終了時
順位 チーム名 トータルポイント
1位 セガサミーフェニックス 495.5ポイント
2位 渋谷ABEMAS 273.9ポイント
3位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 195.0ポイント
4位
KADOKAWAサクラナイツ
48.4ポイント
5位
TEAM雷電
-80.1ポイント
6位 U-NEXT Pirates -202.3ポイント
7位 赤坂ドリブンズ -276.3ポイント
8位 EX風林火山 -474.1ポイント

5位とは100ポイント以上離された状態で6位。6位以内ならセミファイナルへ行けるので、本当にギリギリの成績です。この成績を半分にしてセミファイナルへ突入しますが、それでもマイナス100ポイントを超えた状態です。

予選では小林さん以外が調子を落としていたので、パイレーツの厳しい状況は続きそうです。セミファイナルを勝ち抜くのも難しく思えました。しかし…

石橋伸洋の特徴①「キング」と呼ばれる活躍、本物の王となった

かなり厳しいと予想されたセミファイナルシリーズ、パイレーツはある人物の活躍によって鮮やかに突破することとなります。その人物こそ、「キンこと石橋伸洋です。

ん??さっきまでと話が違うじゃん、と言いたそうですね。急ですみませんが、ここからは先ほどまで話した石橋さんの苦悩については忘れてください。

ここからお伝えするのは、王様の話題です。頭が高いと王様に怒られるので注意してください。

30代の前半にタイトルから遠のき、Mリーグへ指名されてもなお成績が残せず、ずっと苦悩していた石橋さんが”ついに覚醒”しました。

出る試合では常に点数を稼ぎまくり、決してポイントを減らすことは無い。1か月で終わる短期決戦のセミファイナルシリーズにおいて、パイレーツの石橋選手は他の追随を許さない活躍をしました。

1人で点数を稼ぎまくったことで、パイレーツはファイナルシリーズ(決勝)へ進出。石橋さんは、セミファイナルシリーズのMVPとなりました。セミファイナルへ出場した全選手の中で1位の成績を取ったということです。

この活躍によって、石橋さんは多くの人から「キング」と呼ばれてたたえられるようになりました。いや、正直に言うとセミファイナルの前から「キング」と呼ばれてはいたんですが…

思うように成績が出ない頃に呼ばれていた「キング」は、どちらかと言うとネタ的な意味合いが大きかったです。話をまとめるのがあまり上手ではなく、なんとなくいじりやすい雰囲気。
その様子を見て「キング!キング!」ネタにされていました。

しかし、Mリーグ2019シーズンのセミファイナル以降、石橋さんへ向けられる「キング!」の声は、賞賛を意味するニックネームへと変わりました。本物の王様になってしまったのです。

そしてそのキングは、ファイナルシリーズ(決勝)でも王様にふさわしい活躍を魅せることになります。それは、Mリーグ2019シーズン最後の日のことです。

コロナウイルスの影響で延期された末に、誰もが待ち望んだファイナルシリーズ最終日。2020年6月23日の1戦目です。キング石橋は、とてつもない活躍をやってのけます。2019シーズンの結末に直結するような戦い…

当時の試合はABEMAプレミアムで公開されています。もしまだご存知ないなら、ぜひ1戦目と2戦目を両方見てみてください。1戦目のキングがいかに大きな役割を果たしたかが分かります。

石橋伸洋の特徴②相手の心理を利用する「黒いデジタル」

石橋さんはMリーガーの中でも異質な戦い方をするのが特徴です。その戦い方は、「黒いデジタル」という異名に現れています。
※「キング」と言われる以前から呼ばれていた異名です。

デジタル、というのは石橋さんの麻雀に対する考え方のことです。麻雀を数字的に捉える考え方のことをデジタルと言います。これは、石橋さんを含めたパイレーツ4人に共通する思想です。

そして、ポイントは「黒い」の部分です。この「黒い」はイメージ通り、「策略家」とか「腹黒い」といった意味合いと考えて問題ありません。

麻雀は、数字の並びをそろえてアガリを目指す「パズルゲーム」であると同時に、対戦相手と駆け引きをする「対人ゲーム」です。石橋さんは、この「対人ゲーム」としてのゲーム性を意識して、相手に駆け引きを仕掛けるのを得意としているのです。

石橋さんの戦い方はMリーガーの中では珍しい戦い方をするタイプです。
「え?ここでこんなことするんだ?」と思わせられたり…麻雀を覚えたばかりの人では思いつかないような戦略を扱うので、麻雀を知れば知るほど面白く感じると思いますよ。

同じMリーガーの中では、ドリブンズの鈴木たろうさんが「石橋さんと戦い方が似ている」と自分で言っていたことがあります。また、同じくドリブンズの園田さんも似た印象を受ける場面があるはずです。
たろうさんの紹介記事
石橋さんのライバルである園田さんの紹介記事

石橋さんの試合を見る時は、そんな”戦略”にも注目してみてくださいね。麻雀がいかに奥深いゲームなのかを教えてくれるはずです。

あ、一応フォローしておくと、石橋さんは別に腹黒い人じゃないですよ!普段は優しくてニコニコしてる人なんで、誤解しないでくださいね!

石橋伸洋の特徴③弁当食いすぎで、油断したお腹をしている

麻雀中は油断せずに戦う石橋さんですが、食事は油断しがちです。弁当を2個食べちゃうこともあるようです。1個では満足できないんでしょうか…?

幸せそうなキング

U-NEXT Piratesの石橋伸洋についてまとめ

では、ここまでをおさらいします。

■石橋伸洋とは?

  • U-NEXT Piratesのチームメンバー
  • Mリーグ初年度にドラフト3位で指名される
  • 29歳で初タイトルを手にした若き天才
  • プロになる際、現チームメイトの小林さんと知り合う

■石橋伸洋さんの特徴

  • 特徴①「キング」と呼ばれる活躍、王の中の王となった
    「キング」と呼ばれる鮮やかな活躍
    パイレーツを優勝に導く活躍
    本物の王様として賞賛されるようになった
  • 特徴②相手の心理を利用する「黒いデジタル」
    Mリーガーの中でも異質な戦い方
    対戦相手との駆け引きを意識した戦略
  • 特徴③弁当食いすぎで、お腹が油断している
    ついつい弁当を2つ以上食べてしまう
    食事に対する遠慮が少ない
    麻雀は油断しないが、お腹は油断している

少し弁当のインパクトが強すぎますが…笑
「キング石橋」の凄まじい活躍ぶりは分かりましたね。若くして成功をおさめながらも長いスランプに苦しんだ天才は、Mリーグの終盤で花を咲かせることになります。今までの苦悩した日々が報われるかのような、自信に満ちた活躍でした。

そしてMリーグ2019シーズン最終日、キングは自身の集大成となるような結果を出して”U-NEXT Pirates優勝”に大きく貢献することになります。

1戦目に結果を出した石橋さんは、2戦目を20年前から信頼しているチームメイトへ託すことになります。約20年前、麻雀の広い世界を教えてくれた”麻雀プロ”という存在。

「自分も麻雀プロになりたい」
そんな思いを抱くきっかけとなった麻雀プロ”あの小林剛”「優勝しましょう!」という言葉と共にバトンを渡しました。

バトンを渡された小林剛は、同じく20年来の絆がある石橋伸洋の期待に応え、偉大な結果を出すことになります。


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こうして、Mリーグ2019シーズンはパイレーツの優勝という形で幕を閉じることになりました。そこには、20年にも渡る2人の深い絆。そして、志を共にするもう2人の若いチームメイト。さらに、チームへかかわる多くの関係者やファンの想いがあったのです。

Mリーグは、ABEMAプレミアムであれば全試合を楽しむことができます。もしよければそちらからお楽しみください。

質問・連絡などあればメインメニューにあるお問い合わせページからお願いします。ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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